2006年6月×日 鳥獣保護法改正

動物ネタです。鳥獣保護法の一部改正案が衆議院の環境委員会を通過し、6月8日の衆議院本会議で可決成立しました。

おおざっぱに言うと今回の改正は結果的に「鳥獣の保護」と言うよりも、「鳥獣被害対策」に軸足を 置いたもののように思えます。憎っくき「くくりわな」の全面禁止も実現せず、大変残念です。

この件については、早くからWWFジャパン、日本自然保護協会、日本野鳥の会などいくつものNGOが連帯し、「野生生物保護法制定をめざす全国ネットワー ク」として、早くから運動を展開していました。

以下がこれらのNGOが提示してきた主な論点です。・専門的人材を育成し配置すること、
・狩猟に関して法規制のない「乱場」をなくし、整然とした管理猟区制度に転換すること、
・個体数の調整に偏した特定鳥獣保護管理計画から、生息地管理・被害管理もバランスよく
取り入れた広域的 地域管理計画に衣替えすること、
・本法の目的に矛盾する80条を削除すること、
・危険で残酷なわなであるトラバサミを全面禁止し、くくりなわも厳しく規制すること、
・鳥獣の輸入を原則禁止とすること、

でもまだこれで終わったわけではなく、舞台はこれから国会から鳥獣保護管理小委員会へ移り、環境省は新たな基本指針を策定する中で適切な取り組みをするとのことです。そして政府は国会答弁(衆議院環境委員会)でNGOの参画も約束しているので、NGOの皆さんには是非是非 頑張って欲しいです!

猫は法的には「愛護動物」のカテゴリですが、同じ動物同士、 もちろん私も微力ながら出来ることを チミチミと頑張りマース!

*この記事の日付「○日」はWordpress移行に際し便宜上割り振ったものです。