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外国人建設就労者受入事業〈国交省〉説明会

外国人就労者4パターン外国人建設就労者受入事業に関する説明会が近畿地方整備局であったので、参加してきました。

厚労省所管の技能実習生受入事業の方は、「あくまでも社会貢献」「発展途上国への技術移転」「安価な労働力とみなすなんてもってのほか。」と言う視点で行われてる国策ですが、そゆことをまーだわかってない監理団体や企業さんが多いらしく、この11月から技能実習法が施行されてうーんと厳しくなります。

で、国交省所管のこちらの事業はか、2020年オリンピック・パラリンピックのための建設工事で人手が足らないから、一時的に外国人の皆さんの労働力を当てにします!と言い切ってるので、技能実習生事業とはスタンスが全く違います。

ただ、技能実習を修了した人を、特定活動に資格変更してもらって外国人建設就労者として活用する、と言うことが出来、しかも、面白いことには技能実習1号2号の間に、特定活動を挟んで、その後技能実習3号と言うことで、またまた技能実習生に戻る、と言うこともあるのです。

資料を見てるうちに頭がクラクラしてきたのですが、どのパターンにせよ、一時帰国が必須であり、現行の継続型はなくなるのだそうです。

参加者は以外と少なく10人くらいでしたが、コアに携わっている方が多かったと見え、現実的に会社や外国の人が、このシステム(ある時は技能実習生、そして、ある時は建設業労働者、場合によっては、再びある時は技能実習生)をきちんと把握して頭の切替が出来るだろうか、かなり混乱するのでは?と質問している人もいました。

そりゃそうだわなー混乱するわなー、と思いながら、私が一番びっくりしたのは、今の日本の建設業界は55歳以上が30%以上で29歳以下が11%以下だと言うことでした。

悩ましいトマト

理由は言えませんが、ちょっと感じるところがあり写真を撮りました。

話変わって、ドローンが空を飛び、3歳児でも「AI」だの「PS細胞」だの口にするような今の時代で、私が(勝手に)不満に思ってるのは・・・傘です!

ポツポツと降ってるから傘を持って出かける用意をしてたら、カーッと晴れてきて顔にも二の腕にも直射日光が容赦なく降り注ぐ。それでは、と日傘を持って出ようとしたら、一転にわかにかき曇り大粒の雨が・・・。かくなる上は、と晴雨兼用の傘を持って出たら、ソファベッド(まだ売ってる?)がベッドとしてもソファとしても中途半端で今ひとつなのと同様、この手の傘の使い勝手はあまり良くない。

そもそも、傘って昔からあまり変わってないことないですか?そりゃあ大昔の番傘とか蛇の目傘とかと比べると、ジャンプ傘(すごいネーミング)とか、ビニール傘とか、外側が濡れない傘とか多少の変化はあるものの、「差すことで濡れることを防ぐ」発想、「開いて片手で持つ」スタイルは不変です。

子供の頃は傘を差すと「何となく守られてる感」を感じ、「自分だけの空間」が出来たような楽しさを感じてたものですが(仲良しの女の子と傘をピッタリくっつけて通学してると、そこはもう二人だけの世界。ものすごい幸福感を覚えたものです。今にして思えば疑似恋愛?)「怖いモノはありませーん!」「地球上の全ての空間は自分のモノでーす!」と言うような頼もしい年齢になると、雨が降れば片手が使えず、雨がやめば(日傘の場合は室内では)嵩張る厄介モノでしかありません。

心のどこかで邪険に思ってるせいか、今まで何本の傘をいろんなところに置き忘れ、お別れしてきたことでしょうか。舌打ちをして新しい傘を買い、そして再びどこかで無くす・・・。傘に関しては学習能力0であると胸を張って言えます。

聞けば、傘について特許出願する人はすごく多いそうです。でも、私の望んでるのは、今あるものをチマチマと改良したものではなくて、例えば、雨が降ると頭のてっぺんから数十㎝の空中にシールドが出来、雨に濡れずに移動できる(両手もフリー♪)と言うような、「おお~!なんとイノベイティブ~!」とアワアワするような発明です。

もうそろそろ出来ても良いような気もするのですが・・・。賢い人がいっぱいいるんやから、どなたか画期的な傘(の機能を持つ何か)を開発していただけないものでしょうか。(他力本願)

ところで、↓これ↓は今年うちで取れたトマト。最初の頃はこんなでしたが、連作障害とやらでだんだん悲惨な感じになっていきました。来年は違うものを植えます。トマト

〈リマインダー〉宅建「退職証明書が出ないとき」

夏祭浪花鑑

あれは十ウン年前、開業早々の私に宅建更新のお仕事が来ました。知り合いの知り合いでした。面談して話がまとまりかけてた矢先、その人に他行政書士から「更新お知らせ」ハガキが来ました。見せてもらうとあり得ないくらい安い金額でした。

「そっちに依頼してください。」と目の前でビリビリ・・・!と各種委任状を破り去ってはや十年。宅建なんかやるもんかいっ、フンッ!とふて腐れてた(と言うか、サッパリ依頼がなかった)私にもありがたいことに最近何個かご依頼がありました。ホント世間は広いです。

その際、苦労したのが「専任の取引士をやってた某会社を退職したにもかかわらず、そこから退職証明書をもらえないのでフリーの状態になれない。」と言うものでした。

いっそ潰れてくれてたら、そこで解決なので、潰れてる(ゴメン)か、せめて宅建業を廃業してくれてたら良かったのですが、あいにく商いは継続中。でもいろんな事情があってどうしてもそことコンタクトを取りたくないとのことで(「にんげんだもの。」byみつを)教えてもらったのは、その会社に「私はオタクを辞めてます。辞めてますからねっ。」と言う旨の内容証明郵便を出し、それ(内容証明の一部は自分にも来るので)を提出すると言う方法でした。

その会社がその内容証明を見て「何だこれ?」となるか、「ああ、宅建の申請ね。」と納得するかは神のみぞ知るですが、その救済策?があって大変助かりました。

話変わって、久しぶりに文楽を観ました。祭の夜の殺人劇です。

文楽の世話物時代物は義理と人情の相剋で人が死ぬのがお約束なんですが、夏場のレイトショーは特に凄惨です。昔の人はこう言うのを観てゾッとして涼んでたのでしょうか。

主人公にスイッチ入ってからが怖かった。眉間から血を流し、ザンバラ髪で赤フン一丁(返り血を浴びないように)で小憎たらしい舅を追いかけ回して惨殺するのですが、こちらもザンバラ髪で逃げまどう舅に人形遣いが3人、追いかける方も3人いて8人が舞台狭しと動き回る。人形遣いも太夫も感情移入してすごい形相。全身刺青のブルーの巨体(の人形)。

人形が演じるせいか、殺人も残酷、悲惨ではなく、凄惨で、それも美しさがつきまとっている凄惨です。現実だったら醜怪極まりない殺人なのに。

私だけが感じるのかも知れないですが、滑稽な突っ込みどころも結構あります。自らの赤フンでほっかむりし、ちょうどやってきた神輿(この大音響の祭り囃子がさらに恐怖感を煽る)を、町衆の振りをしてワッショイワッショイと盛り上がってやり過ごす主人公。神輿が去っていくと、斬り殺した舅をポーイ!と投げ込んだ井戸の前で「悪い人でも親。南無阿弥陀、南無阿弥陀・・・。」としみじみと手を合わせて終わる。「あんたが殺したんでしょうが。」と思わず突っ込みそうになりました。

(余談)開場を待ってるときに電話があり、見ていた ipad mini を脇に挟んで喋ってると脇から小さく「もしもし、もしもし、」と女性の声がしてきたので吃驚仰天。誤動作でLINEの通話機能が働いてipadからM先生の携帯にかけてしまったらしいです。M先生は宅建のスペシャリストでこの方のアドバイスがなければ、きっとスムーズに手続をすることは出来なかったと思う。とは言え、電話もすぐに切ることが出来ず、しばらく正体不明の「もしもしもしもし」が続きました。ipadでは通話できないと思い込んでいたもので、もしかして脇の下に人面瘡が出来たのではと焦りました。M先生も面妖な、とビックリされてたそうです。恩を仇で返して、ホント失礼しました。