2007年9月×日  何でも交換サイト

☆大阪の行政書士、川上恵です☆

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検索エンジンYahoo!JAPANのサイト内に「何でも交換サイト」と言うのがあり、動物(ペット)の交換を希望する投稿が見られます。この点につきYahoo!JAPAN宛に下記メールを送りました。
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前御社の検索サイトで「何でも交換」というサイトがあり、動物の交換を希望する投稿がありますが、これは社会的、倫理的に見て大変問題があることを指摘いたします。ご存知かと存じますが、動物を飼うに当たっては愛情だけではなく飼い主責任と言うものが必要です。一度飼った以上はよほどのことがない限りその責任をまっとうすべきと思われますが、実際のところは飼養放棄される動物があとを絶たず、殺処分数も多くの方の血のにじむような努力に比べ、格段に減少しているとは言えません。

動物の不幸はその「人口過剰」や「安易な飼養放棄」に由来していることが多いのです。

ですから、安易な飼養放棄を予防し、不幸な動物を1匹でも減らすべく、現在ペットショップ等の動物取扱業者に対しては購入者に対する説明責任が法的に課されています。

アニマルシェルター等のNPO法人やボランティアの団体、個人もまた、動物の譲渡に関しては厳しいルールを設けています。

これは民間だけではなく、行政もしかりです。

多くの自治体が「動物が命あるものである」と言う認識の下、衝動飼いや安易な飼養放棄を強く戒めるとともに予防策をあれこれと講じているのが現状です。(ちなみに行政主催の譲渡会においても厳正な選考ルールがあります)

こう考えますと、御社の同サイトにおける動物の取扱は、このような社会全体の流れに完全に逆行するものであると思いますがいかがでしょうか?

なぜなら、御社サイトが衝動飼い、安易な飼養放棄、安易な繁殖を助長するのは誰の目にも明らかだからです。

また、不適格者や虐待目的の者はどのようにして排除するのでし ょうか?
もし送られたきた動物が希望どおりでなかったら???
病気だったら?
不安材料は山積みです。

「交換してもその後大切に飼うのだったらいいのではないか」と言う反論があるとすれば、それは詭弁であると思います。 それならば何故、動物を扱う人たち(業者、ボラetc)に対し、動物の売買や譲渡に関して社会がこれ ほどまでに強い要請をするようになったのでしょうか?

たとえ営利行為であろうと企業にはそれなりの社会的責任と言うものがある筈です。御社のような業界を牽引するような大企業であれば尚更であると思います。

「違法ではないが極めて不当である」、これが御社の「何でも交換」サイトにおける動物の交換であると思いますが、御社はこの点につきどのようなお考えをお持ちでしょうか?

つきましては、早急なご回答をお願いするとともに同サイトにおける動物の交換を取扱除外とされることを希望いたします。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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*この記事の日付「○日」はWordpress移行に際し便宜上割り振ったものです。