ALIVE-news より転載◆福島原発避難区域の動物たち(2011.4.18)

この4月5日、6日における福島第一原発避難地域の動物 たちの現状の映像が、YouTubeにアップされました。

福島原発避難区域の動物たち(4月5日時点)
http://www.youtube.com/watch?v=l5hLZuaW_Tg&feature=mfu_in_order&list=UL

福島原発避難区域の動物たち(4月6日時点)
http://www.youtube.com/watch?v=07b1uha8NDI&feature=mfu_in_order&list=UL

<投稿者のコメント>
福島原発避難区域(特に20km圏内)に取り残された動物たち (特に家畜)は飢えと渇きに苦しみ、衰弱・餓死に至っている現状があります。
世論が高まらなければ、行政も対応せずにそのまま放置状態になってしまいます。
皆さまの力が必要です。抗議電話ではなく、具体的にどうしてほしいのかを文書として国や県に要望して下さい。
この映像を通して、現地で取り残されている動物たちが一日でも早く苦しみから解放されることを願います。



安楽死処置にフォーカスを絞って要望文を作りました。

業務の隙間時間を使って書いてるのお粗末な文章になってしまったかと思います。じっくり精査してる時間もなく、(今もどんどん死んでいってることでしょう。)ハッキリ言って「やっつけ仕事」です。

でも、何も出さないよりは出した方がいいと言う単純なモチベーションでアライブさんのニュースレターにあった宛先「内閣府政策統括・防災担当」「農林水産省地震災害対策本部」「環境省動物愛護管理室」「 緊急災害時動物救援本部」の4箇所と「衆議院災害対策特別委員長」に下記の要望文をFAXしました。
(※内閣府だけ何度トライしても送信不可でした)

数日してある国会議員の秘書の方からお電話があり、その事務所から農水省に問い合わせてくださったのですが、回答は下記のようなものだったそうです。

・この件については意見・要望が沢山寄せられている
・気持としては直ちに何とかしたい。
・しかし放射能の問題があるため人(獣医?)「行け」と安易に指示することも
出来ない。
・自衛隊もご遺体の収容に当たっており、とにかく人手がない。
・現在はほとんどが死んでしまっている。

残念な回答で申し訳ないとのことでした。その事務所の迅速なご対応には心から感謝しつつ、やはり腑に落ちません。

私はどちらかと言えば「牛たちが可哀想」と言う目線ですが、彼らは畜産農家の方たちの貴重な財産でもある筈です。

国民の生命・財産を守るのが国の使命であるのに、何の手だてもせずに見殺しはあまりにも酷いし無責任です。産業動物として利用価値がないし、このままうち捨てておいて死んでしまっても畜産農家には後で賠償金を払えばいいと言う考え方なのかなと思います。

人間が先と言うのはもちろんそうでしょうが、存在しているのに、あたかも最初からそこにいないかの如くの扱いは本当におかしい。

先日枚方市の農園に行き、そこで飼われているロバを見たのですが、餌をたっぷりもらっているに違いない立派な体格をしたロバたちが、一皿100円(50円?忘れました)で売っている餌をねだって、それは悲痛な声を出していました。

EUでは他の家畜が死ぬところを見せるのも虐待に当たるのだそうで、特に牛は見た目おっとりしているのでそうは見えないだけで、牛や豚はなかなか繊細な動物なのだとか。

仲間が死んでいくのを見ながら自分も餓えと渇きで倒れるのはどれほど辛いかと思います。

もちろん多くの方々が本当に悲惨な目に遭われました。あんなに純真で慎み深い方たちが何故こんな酷い目に・・・と思います。

  でも人には七転八倒しながらもそれを乗り越えていく強い意志と英知があります。家畜は人の保護下でないと生きられないのです。だから生かしてやる努力を最大限にすべきだし、それが出来ず瀕死の状態になっているのなら一刻も早く苦しみから解放してやらなければいけないのでは、と思います。


            原発被災地域においてレスキュー出来ない
家畜個体に対する安楽死処置のお願い

東京電力福島第一原子力発電所辺地周域において、畜産農家が原発事故により避難を余儀なくされ、その所有する家畜に対して給餌給水等の適正な飼養・管理が出来なくなったため、多くの家畜がすさまじい飢餓にさらされており、多くの国民がその悲惨な状況に胸を痛めています。

避難指示区域では、牛約3千頭、豚約3万匹、鶏約60万羽が置き去りになっていることが現在、福島県の調べでわかっています。

震災から1か月以上が過ぎ、ほとんどは餓死し、辛うじて生き残っている個体も、その多くがもはや産業動物としての価値を失ったとみなされ、他府県に受け入れられることが極めて困難であることは明白です。

レスキューがかなわない個体に関して言うなら、これ以上の不要な苦しみを与えるのは虐待にも等しい行為ではないでしょうか。

人間の管理の下で生きてきた家畜であるのに、無責任に放置したまま地獄の苦しみの中で死なせてしまうのは、あまりにも非人道的な行為です。教育的見地からも好ましいことではありません。

「産業動物の飼養及び保管に関する基準 」において、「第3条第4項 管理者及び飼養者は、産業動物の使役等の利用に当たっては、産業動物の安全の保持及び産業動物に対する虐待の防止に努めること。」と定められています。

法律上、この義務を課せられているのは管理者及び飼養者です。

しかし、国による避難勧告により、彼らが継続的に給水給餌することも搾乳(乳牛は定期的に搾乳しないと乳腺炎を起こしてとても苦しみます。)も、そして移動させることも到底かなわない今、それはもはや国の責任においてなすべきことです。また、「使役等」とありますが、「家畜の管理」も当然そこには含まれると思われます。

よって、レスキューが不可能となった瀕死の個体に対しては、獣医師による適切にして速やかなる安楽死処置を要望いたします。また、公衆衛生の観点から、自衛隊による埋没も要請いただければと存じます。

所有権云々の問題があるのでしたら、産業動物ですから所有者の把握は比較的しやすい筈です。早急に所有者の承諾を取り、一刻も早いご対応もお願いいたします。畜産農家の方々も、このまま餓えと渇きの苦しみの中で見殺しにしてしまうのは断腸の思いであり、いたずらに苦悩が増すばかりであると思われます。

彼らが1日も早く苦しみから救われることを願っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
※家畜の現状がユーチューブ等の多くのサイトにUPされています。
ご高覧の程お願い申し上げます。

                             TAPS大阪 代表 川上恵
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