2007年11月×日 有害鳥獣駆除促進法に「待った!」をかけましょう!

自民党の「有害鳥獣対策特別措置法」が国会にかかろうとしています。

議員立法の場合は、国会での質疑が行われない場合が多く、一般国民が知らないうちに法律が成立してしまうことが多々あります。

この法案の重点は以下の3点です。

1.被害対策計画を作った市町村では、独自に捕獲できるようにすること、
2.有害鳥獣捕獲隊を設置し、捕獲に熱心な人(退職した自衛隊員を含む)などを非常勤職員として捕獲させること、
3.捕獲(駆除)個体を積極的に利用すること

イノシシ、シカ、サル、クマ等の捕獲数はここ10年で2倍から3倍に増えているにもかかわらず、被害が減少していない原因は、捕獲数が足りないからではなく、被害対策が間違っているからでしょう。

耕作放棄地が野生鳥獣を招き寄せていること、人口林化によって彼らの生息地がどんどん奪われていることも忘れてはなりませんし、被害実態の調査、人材の育成、野生動物の生息地保全等が十分になされなかったことは、国の怠慢であり政策の失敗と言えます。

なぜ政策の失敗のしわ寄せが、訴える術をもたない動物にばかりいくのか納得がいきません。片方で殺しまくり、片方で子供たち達に命の大切さを謳うなんて、ちゃんちゃらおかしい!と思います。

駆除は対処療法に過ぎません。 根っこのところを、変えて欲しいです。

つまり、駆除のみに頼る被害対策ではなく、

・野生動物の生息地の回復と保全
・被害を防ぐ技術の開発と人材の育成
・里山の活性化
・野生動物保護のための財政措置
・被害農家等への公的保障

等のための法律や政策を打ち出していただきたいものです。

関心をお持ちの方は、是非是非地元の国会議員に声を届けてください。(ほとんどの国会議員はホームページよりメール送信が可能です)

私も早速地元の議員にメールを出しましたら、秘書の方から「もう少し詳しくお話しをうかがいたいのですが」とのお電話をいただきました。大あわてで呼びかけた団体の代表に連絡を取りましたらタイミングの良いことにその時ちょうど議員会館におられたので、急きょその議員の事務所に行っていただきました。

こうなると国政もぐっと身近な気がします。

大阪の行政書士事務所 ブログ画像
[左]コトラ、アヤし過ぎ・・・    [右]コトラ、お尻デカ過ぎ・・・

*この記事の日付「○日」はWordpress移行に際し便宜上割り振ったものです。