2009年12月×日  京の三条の糸屋の娘

☆大阪の行政書士、川上恵です☆

前にも書いたかな、と思うのですが、起承転結の例として、「糸屋の娘」が有名です。

  起 :  京の三条の糸屋の娘 
  承  姉は十六妹十四
  転  諸国大名は弓矢で殺す
  結 :  糸屋の娘は目で殺す

「京都三条にある『糸屋』と言うお店の娘さんの話をしマース。」と言う風に始まり、続いて娘達の年齢の話をしている(起→承)ので、この後もしばらくこの姉妹についてお話が続くのかなあ、と思ってると話題がいきなり「諸国大名」のことに転じ、しかも「弓矢で殺す」なんて物騒な流れになるので「???」と面食らうわけですが、最後は「でも、糸屋の娘は目で殺す(悩殺する)んだもんね~。」ときれいにまとまって、「おお~、そうだったのか!憎いなあ~。ポン!(膝を叩く音)」となるわけですね。

今さらですが、この俗謡を作った人は天才!

未熟者につき、いつもいつもは無理ですが、ちょっとした文章を書く時は「糸屋の娘」を意識して小粋にまとめ上げたいものよのぅ~と思っています。

それから、 学生の時にオックスフォード大出の教授がいたのですが、この教授がなかなか辛口で、プリントを前から回していって、後ろの席の人が「プリントが足りません~」などと叫んだら、途端に眉をしかめて「うるさいなあ。前に置いてあるやないか。と流ちょうな関西弁(この教授は英国人)で叱った後、一呼吸置いて 「フッ・・・オムツが濡れたらまた言うてや。」などと冷笑的に言う人なのでした。

この人が授業の中で教えてくれた「同じ語句のREPETITION(繰り返し)はブサイクな表現なんよ!」
言うことも 何故か忘れられなくて、文章を書く際の呪縛の一つになっています。

大阪の行政書士事務所 ブログ画像

事務所前に植えた冬の花。名前は失念。 *この記事の日付「○日」はWordpress移行に際し便宜上割り振ったものです。