2010年5月×日   「食べ物としての動物たち」

☆大阪の行政書士、川上恵です☆

口蹄疫で大変なことになっていますが、TVに映る牛たちの様子を見て気づいた人もいるかも・・・と思います。

牛の首のところに頑丈な首かせがついているのですね。人間だったらまるで昔の罪人です。

これがあるために牛の行動は制限されます。自分が首かせの中に頭を入れられて、1日中ずっと同じ姿勢を強いられているとしたら・・・想像するだけで吐きそうな気分になります。特に肉牛は肉が固くならないように動いてはならないとされるそうです。

鳥インフルエンザで大騒ぎになった時は、ぎっしり過密状態の養鶏場がよく映っていました。(数年前ですが、マクドナルドが「1羽のスペース<A4サイズの養鶏場からは鶏を仕入れない。」とプレスリリースしたそうです。A4サイズでもたいがい酷い!)

目を凝らして良く見ると、鶏一羽一羽のくちばしの先がチョン切られていてとても痛々しい。これはデビーキングと言って突き合いになった時に相手に怪我を負わせない様にしているのだそうです。デビーキングの映像を見たことがありますが、犬猫の爪切りのような丸いところにくちばしを差し込み、カットしていきます。

ブタも仲間の尾かじりをしない様に、尾っぽを切られ、睾丸を取られます。

殺処分も可哀想ですが、その前にこの様な現実があることを、私たちは忘れてはならないと思います。

しかし多くの競馬ファンが引退競走馬の行く末に無関心なのと同様、お肉大好き人間ほど目をそらしているように思えてなりません。知ってしまうとギルティ感覚で肉が不味くなるからでしょうか。

私は「肉を食べたい人は食べればいい。」と思っています。しかし食べるのならせめて日本の畜産動物が置かれている状況をはっきり認識し、ささやかでも畜産動物の福祉向上のためにアクションを起こして欲しいと思います。


アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針
(社団法人 畜産技術協会:アニマルウェルフェアHP)

乳用牛 (平成22年3月)   ブロイラー (平成22年3月)
採卵鶏 (平成21年3月)    (平成21年3月)

大阪の行政書士事務所 ブログ画像

*この記事の日付「○日」はWordpress移行に際し便宜上割り振ったものです。