月別アーカイブ: 2014年8月

大阪枚方市「鍵屋資料館」の「くずし字に親しむ」(親しめませなんだ)

大阪の行政書士事務所2014年8月鍵屋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鍵屋浦には碇がいらぬ。三味や太鼓で船止める」の大阪は枚方の鍵屋資料館にて古文書を読み解く講座を3回シリーズで受講しました。テキストはどこかのおうち(旧家)から出てきた覚え書き。私文書です。なので字体だけではなく文章やレイアウトにもその人独特の癖があり、のっけから「ああ、むずかしーー。」と頭を抱えました。

大阪の行政書士事務所201408古文書1

 

 

 

 

 

 

表紙から順に読み解くのですが、書の心得のない私に私にとっては古代メソポタミア語に等しい難解さ。

例えば、このぐにゃぐにゃした文字は何か?

大阪の行政書士事務所201408古文書2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この「くずし字解読辞典」が活躍します。
大阪の行政書士事務所201408くずし字辞書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきの「ぐにゃぐにゃ文字」を手書きするとこんな感じになります。

で、先ずは、一筆目を探ります。

すると矢印の方向になります。

大阪の行政書士事務所201408古文書3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一筆目と言うのは下記5種類の内のどれかに当てはまるのだそう。

この場合は「斜棒」なのでその頁を見る。

大阪の行政書士事務所201408古文書4

 

 

 

 

 

 

そして載っている中から、それらしきものを探し、その頁を見る。

大阪の行政書士事務所201408古文書5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、またまた載っている中から問題の漢字に一番似ているものを探す。

すると、どうやら上記「ぐにゃぐにゃ文字」は「然」と言う字であるらしい。

大阪の行政書士事務所201408古文書6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常日頃、粘着気質を誇る私ですが、力量のなさ故、この作業はとんでもなくしんどい。何の字かわかった時の喜びよりも疲労感(特に目の疲れが甚だしい~。)の方が「はるかに大なり」です。2mの山芋を折らない様に苦心して掘り起こした時の方が何倍も達成感ありそうです。(山芋掘ったことないけど。)

なお、この古文書の内容ですが、地元の堤防が切れた顛末について書いてあり、あらすじをざっと言うと、「新田開発のために庄屋たちが代官に堤防の付け替えを願い出た。すると、その新しい堤防が切れたら自分たちの田んぼが大変なことになると下流の村々がクレームを付け、トラブったので代官が責任を取らされ切腹か流罪になっちゃった。とは言え、村々の訴えは斥けられ、堤防は付け替えられた。しかし、新しい堤防は切れてしまった。そして『もし堤防が切れたらどんな罪にも仰せつけてください。』と証文を提出していた庄屋たちも落ちぶれて失踪してたりで今となっては誰も責任を取るものがいない。」と言うものでした。

悲しっ。

 

 

古物がらみの事件(鉄人28号)

先日、異様にテンションの高い男女のグループがおけいはん(京阪電車)にドヤドヤと乗り込んで来ました。そしてその中の男性が発した「愛人28号」と言うフレーズに対して、1日1回は「ヨッコイショウイチ!(横井庄一)」と言う私でさえ「古っ」とツッコミそうになりました。

「愛人28号」とは「鉄人28号」からきてるんだと思いますが、この鉄人サマときたら歌詞を聴くかぎりでは「あ~る時は正義の味方♪ あ~る時は悪魔の手先♪ 敵も味方もリモコン次第♪」と言うことで、万が一悪人の手にリモコンが渡ってしまうと途端に恐ろしい存在になってしまう様です。

せめて「デフォルト=良い奴」にしといて欲しかった!

鉄人がそんなどっちつかず(最近の言葉だと「ブレる。」)の体たらくでは(←そこまで言われることもないけど)リモコンを操縦する正太郎は当然正義のヒトでなくてはならないわけですが、下の「ぐぇー」となって白目むいてる彼を見る限り、とても怪しいキャラです。その下の正太郎(上と同一人物とは思えない)はキリッとしてるものの、黒目があり得ないほどデカ過ぎてやはりコワイ。縦長なお目々はどこか「サリーちゃん」を彷彿とさせるな、と思ったら同じ作者(横山光輝氏)なのでした。

大阪の行政書士事務所2014年8月鉄人

そして!鉄人28号と言えば、最近「まんだらけ」で盗難騒ぎがありました。

お店に対して「捜査の支障になるから、犯人の画像の公開せんといてー。」と言ってビデオ画像公開をSTOPさせたからには、警察は面子にかけて犯人を捕まえるんだろうなあと思ってたら、やっぱり捕まえましたね。

やれば出来るやん!(えらそう)
そもそもお店側は犯人に対してどうのこうのよりも。万引きぐらいじゃなかなか動いてくれない警察に「イーーッ」となって挑戦状を叩きつけたんだと思いました。

それはそうと、犯人から鉄人のフィギュアを買い取ったお店(古物商)は盗品であることを知ってたんでしょうか?それはどうかわかりませんが、経験を積んだヒトなら売りに来た人の風貌や挙動、古物の特徴etcを見て「ははーん!」てな感じで直感的に見抜くのかも。

関連頁「大阪の古物証許可」はこちらから

三谷文楽「其礼成心中」

大阪の行政書士事務所20140817三谷文楽1

大阪の行政書士事務所20140817三谷文楽2

前から気になっていた三谷幸喜氏脚本の文楽が京都で上演されているのをネットで知り、ダメ元で予約してみたところ案外あっさりチケットが取れたので観てきました。

「若手公演」を観に行ったら演じている方は皆さん50代ぐらいで、太夫が60歳前で亡くなったりしたら「あの人も、もうちょっとしたら一人前やったのに、惜しいことをした。」と言う様な業界なので、顔ぶれの若さはかなり斬新な感じがしました。

ただ、天才三谷氏も、文楽と言う枠組みの中ではあまり大きな冒険も出来ないのか(良く言えば古典に忠実なのですが。)ちょっとだけ持ち味出してみました的な感に留まり「これぞ三谷ワールド!」とまではなってなくて、正直やや期待外れと言った感じです。

国立文楽劇場でやってる本ちゃんの文楽も時には観客を笑わせる滑稽なシーンがあるので、現代語を盛り込んでみたりするお茶目程度では大して面白いとも思えず、人形の動作など見た目の美しさでは完全に負けてるな、と思いました。

三谷氏は「やっぱり猫が好き」以来好きな作家ですが、こと文楽に関してはやっぱり正攻法で本ちゃんを応援していこう。