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宅配便の画像

特定商取引法が改正されました(送り付け商品の即処分がOKに)

これまでは、頼んだ覚えがない商品が届いても、14日間は処分せず保管すると言う縛りがありました。しかーし、今年の7/6以降に届いた商品(いわゆる「ネガティブオプション=売買契約に基づかないで商品を一方的に送りつけ、断らなければ買ったものとみなして代金を請求する商法」で送ってきた商品、ですね。)については保管することなく、とっとと処分しても法的にOK!となりました。

私には経験がないのですが、この手の商品にはカニや健康食品、このご時世でマスクなどが多いみたいです。保管義務がなくなり「煮て食おうが焼いて食おうが勝手」(カニだけに)となりそうですが、食べてしまった(=消費した)場合は代金の支払い義務が発生するので要注意です。(「業者にバレなければええやんか。」と言うのはまた別の話として。)

身に覚えがないものが代引きで届いた場合、「家の者が頼んだのだろう。」と気を利かせて支払ってしまいそうですが、悪質業者の思うつぼです。くれぐれも気をつけましょう。ちなみに、私は代引手数料を払いたくないので代引で買うことはありません。

またまた余談ですが、よく「だますよりもだまされる方がマシ」と言うことを聞きます。「世間にはだます者とだまされる者の2種類しかいないのか!」と恫喝しそうになります。この言葉は欺瞞に満ちていると思います。だました者はだまされた者から巻き上げたお金で力をつけ、さらに人をだます可能性が大きいわけですから、だまされる者はだます者の将来の悪事に荷担することになるのではないかい?え?そうでないかい?(←故志村けんさんの口調で)

つまり「だまされる者は、被害者であり加害者でもある。」と言うことになると思います。

ネガティブオプションについて、警視庁のHPはこちら

ネガティブオプションについて、消費者庁のチラシはこちら

猫のパンナコッタ。フェリシモの猫部パーラーにて。

レバーハンドル

【飲食店営業】従業員用手洗の蛇口は非接触必須です

 最近(ではなく、だいぶ前から)よく物忘れをします。私だけではなく、周りの同世代そして年上の人が「よく物忘れをするねんっ!」と、まるで言わないと損のように連呼します。そして「年のせいかな。」と嘆きます。まるで自分を責めるかのように。

 しかし、考えてみてください。年は本人の意思と関係なく、勝手にいっちゃうものなのです。自分がコントロール出来ないものを嘆いても仕方がありません。まして、自らを責めてるのだとしたらとんでもない。かの松井選手やイチロー選手が何故あんなにも偉業を達成出来たのか。もちろん環境だの身体能力だのいろいろあると思います。しかし合理的な考え方の持ち主であり、非効率なことをしない、と言うことも彼らの成功の一因であると思います。彼らは、自身が何かの問題に直面したときに真っ先に「自分の努力で何とか出来ることか、そうでないのか。」の仕分けをするのだそうです。で、努力で何とか出来ることには全力投球で解決する(野球だけに?)し、努力で解決出来ないレベルのことだったら、さっさと頭を切り替えるのだそうです。私たちのような凡人はついつい「努力でどうにも出来ないこと」を何とかしようと思い悩み、時間を無駄にします。

 「努力では如何ともしがたいこと。」年齢はその最たるものの筈です。もちろんアンチエイジングに努めてジムに行って汗を流す(私はやらんが。)とか、イソップ物語のお母さん蛙のお腹のようにヒアルロン酸注射?でほっぺをパンパンに膨らます(わたしはやらんが。)のも良いでしょう。しかし「一年に一個、確実に年を取る事実」は変わらない。だから少々の物忘れは仕方がないと思います。少々の物忘れは私のせいではありません。だって年の方で勝手にいってしまうんだから。私の意思に反して勝手にいってしまう年が原因なのですから、私は悪くない。

 そしてまた、加齢により徐々に頭がぼーっとしてきて物忘れをする、と思う人が多いかも知れませんが、川上理論はそれを否定します。川上理論で言うと、脳はPCのレジストリのようなもので長年の酷使で森羅万象いろいろな情報が書き込まれてグチャグチャになっているだけなのです。

 例えばです。梅新南の交差点の手前で新地の上通りに入るとき、角っこのお店は今タリーズコーヒーだと思いますが(あやふやな記憶)、その前はウシ(ホルスタイン)のオブジェのある喫茶店だったように思います。そして昔、いかにも水商売の人たち御用達、不夜城の喫茶店「青山」があったのです。真夜中に行くと「ザ・お水」と言う感じの怪しげな大人の雰囲気がプンプン。「青山」の背徳的な雰囲気が私はたまらなく好きなのでした。 

 このように、そこそこお年を召した私の場合は同じ場所でも三店の変遷を覚えているわけです。戦前からその場所を知ってる人だったら、それこそおびただしい数の移り変わりを見てきていることでしょう。それが、昨日や今日に新地に来た若い人ならば「タリーズ、おわり。」なのです。

 「若い子の顔が皆同じに見える。」「最近の芸能人の名前が全然覚えられない」と言う友人たちよ、嘆くなかれ。私たちが物心ついてから知った人は彼岸の人此岸の人いったいどのくらいいることでしょう。もしも三歳児だったら今のところ、親族なら二親等、多くても三親等、TVに出てる人なら「うたのお兄さんお姉さん」ぐらいまでを覚えておけば問題ないわけです。その「うたのお兄さんお姉さん」についても、三歳児が覚えておくのは顔と名前ぐらいでOK、私たちの場合は「武蔵野音大出身が多いんだって。」とか「うたのお兄さんもエロ本を読むのかな。」「大学生の子どもがいても『お兄さん』と呼ばれてるよね。」とか、友人と交わした会話も覚えておく必要があるので(いや、必要はないけど、つい・・・。)、情報は三歳児のそれと比べて格段に多いわけですね。

 と言うことで、私たちの物忘れが多くなってきたのは、何も加齢で脳がぼーっとしてきたのではなく、知識や経験で頭の容量がいっぱいいっぱいになってきて、新しいどうでも良い知識(興味のない芸能人の名前とか、新しいブームとか)を出禁にしているだけなのだと言う結論に至ります。

 と、ここまでは余談です(な、長い・・・)。法改正により6/1から飲食店の従業員用手洗は「非接触型」でないといけなくなりました。レバーハンドル(肘で押せるから)とかセンサー式とか足踏み式にしなさいと言うわけです。レバーハンドルであっても(スペースが狭い等の理由で)物理的に手で触らざるをえない状況であればNGです、と言う自治体もあります。趣旨から考えると当然そうなるでしょう。これは法改正によるものなので、全国レベルの話です。

 そして、またまた余談ですが数年前に検査技士をやってる人から聞いたことには「最近の若い人の多くは『ひねる』動作が出来ない。」のだそうです。今、家庭や学校はレバーの蛇口がほとんどで、それで育ってきてるからでしょう、とのことでした。(飲食店の従業員手洗はひねるタイプの蛇口が未だに多いです。)

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